これでスクロール計測が簡単になりました!
2017年中盤から、Googleタグマネージャに「スクロール計測」の新機能が登場しました。
「スクロール計測したい!」「ページがどこまで見られているか知りたい!」なんてお悩みの方は、Googleタグマネージャを使えば簡単に設定することができます。
以前までは無料ライブラリ「Scroll Depth」を使って計測をしていた方もこちらのほうがお勧めです。(10%ごとになど細かく設定できます。要素IDなどの指定も簡単です)
[aside type="normal"]以下、略語使用します。
GA=Googleアナリティクス
GTM=Googleタグマネージャ[/aside]
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GA計測イメージ
最終的に、GAのイベントで、以下のキャプチャのように計測できます。
ページのPVに対して、どのエリアが何回表示されたか分析できます。
(特定の1ページでフィルタすることも可能です)
イベントカテゴリ:ID名
イベントアクション:data-label属性の文字列
イベントラベル:htmlタグ内の文字列
今回の計測対象のランディングページ
今回、テスト用に作成した計測のページは、各エリアのdivタグにid、classを設定しています。加えて、計測用のdata-labelという属性を付けました。
クラス名「area」
ID名「area」+連番
data-label属性「<エリアの計測名>」
設定したHTML
<div id="area1" class="area" data-label="メインビジュアル">エリア1です。</div> <div id="area2" class="area" data-label="サービス説明">エリア2です。</div> <div id="area3" class="area" data-label="商品の説明">エリア3です。</div> <div id="area4" class="area" data-label="料金">エリア4です。</div> <div id="area5" class="area" data-label="お問い合わせ">エリア5です。</div>
それでは、さっそくGTMの設定です。
GA、GTMの初期設定が済んでいることが、今回のスクロール計測の前提です。
前提条件
[ul]GTMでGAのタグを設置している
GTMのページビュー計測は設定済み
GAは設定して、計測確認済み[/ul]
GTM変数の作成
まず、変数を設定します。
「組み込み変数」から「Click Text」を設定します。
該当のタグで囲まれた文字列を取得できます(例:「エリア1です」)
表示された「data-label属性」を「自動イベント変数」で取得します。
表示された「ID名」をデータレイヤー変数の「gtm.elementId」で取得します。
GTMトリガーの作成
続いてタグ配信条件である「トリガー」を作成します。
「要素の表示」をトリガー種類として、選択し、次の画像の通り設定します。
選択方法にIDを指定して「area1, area2, area3, area4」など複数のエリアの指定も可能なようです。
GTMタグの作成
続いて、タグを作成します。
今回、イベントカテゴリ、アクション、ラベルは次のように設定します。
イベントカテゴリ:ID名に設定した文字列
イベントアクション:data-label属性に設定した文字列
イベントラベル:表示された要素内の文字列
タグに作成したトリガーをひも付けます。
GTMプレビュー
設定後、設定したタグの配信状況を実ページで確認します。
画面右上の「プレビュー」ボタンをクリックします。
実ページ(HTMLページ)をブラウザを開きます。
GTMプレビューモードにて、動作を確認します。
スクロールして、該当のエリアでタグが配信されているか確認します。
GA計測確認(リアルタイムレポート)
GTM配信されていることを確認したら、GAを開きます。
GAのリアルタイムレポートにて、イベントが計測されていることを確認します。
設定したイベントカテゴリ、イベントアクションが計測されていればOKです。
数時間後、レポートにも反映されていることも確認します。
次のカスタムレポートを作成し、状況を確認すると便利です。
[ul]種類:フラットテーブル
ディメンション:イベントカテゴリ
ディメンション:イベントアクション
ディメンション:イベントラベル
指標:合計イベント[/ul]
(ディメンションに「ページ」を追加して特定のページでフィルタすることもできます)
当日のデータは、数時間後に反映されます。確認するときは、設定期間に本日を含めることを忘れずに。
以上です。
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