ノンインタラクション(行動なし)は、イベントトラッキングのオプション機能です。
まずは、ノンインタラクションの説明の前に、直帰とイベントトラッキングについて、理解しておく必要があります。
直帰とは?
直帰とは、簡単に言うと、サイトに訪問して、1ページだけ見て、サイトから去っていってしまった行動や数です。
例えば、検索エンジンから流入して、
- 思っていたページと違ったため離脱(ネガティブ要素)
- 1ページで疑問が解消したので離脱(ポジティブ要素)
- 他に興味のあるコンテンツがなかったため離脱(ネガティブ要素)
などが考えられます。
直帰が多いと、そのページやサイトが悪い判断されがちですが、色々な状況が予測されるため、良し悪しが一概には判断できない側面があります。
イベントトラッキングとは?
通常、Googleアナリティクスの基本のタグを設置して計測できるのは、設置したページのアクセス数とユーザー属性くらいです。これに加えて、イベントトラッキングを設定すると、ボタンのクリック数などが計測できます。
例えば、ページ上の
- アプリダウロードボタンをクリックした
- 購入ボタンをクリックした
- PDFダウンロードリンクをクリックした
- 動画を再生した
- Flashを操作した
などは、別途、コードを作成し、制作側にお願いして、計測設定(イベントトラッキング)を施して、カウントする必要があります。そのためイベントトラッキングを実装してはじめて、Googleアナリティクスでクリック数を計測できるようになります。
仕様でイベントトラッキングが発生しても直帰としない
Googleアナリティクスの仕様で、イベントトラッキングが発生すると「行動した」とみなされるため、1ページ見てサイトを去っても、直帰とはカウントしません。
しかし状況によっては、通常のボタンであれば、ボタンクリックしただけなので、1ページ見て去っってしまったら、直帰とカウントしたい場合があります。
そういった場合に、イベントトラッキングのオプションであるノンインタラクションをTrueにすることで、「行動なし」とみなして、直帰としてカウントすることができます。
実際の設定
具体的な設定になりますので、不要な方は飛ばしてください。
onclickを使うのであれば、HTMLのAタグ等に、以下の記述をします。
ノンインタラクションを指定なし(無効)
onclick="ga('send', 'event', 'カテゴリ', 'アクション', 'ラベル', '値');"
ノンインタラクションを有効
onclick="ga('send', 'event', 'カテゴリ', 'アクション', 'ラベル', '値', {'nonInteraction': 1});"
まとめ
ノンインタラクションは、イベントトラッキングのオプション。True/Falseでの動作の違いは、
(最初のページでイベントトラッキングを発生させて離脱した状況では)
ノンインタラクションを
⇒ 有効にすると、「行動なし」とみなし、直帰になる
⇒ 指定なし(デフォルト)だと、直帰にならない