「インベスターZ」とは?1巻~17巻まとめ!お金の考え方と投資のセンス、ビジネスの仕組みが身に付く素晴らしい漫画(ネタバレ含む)

このマンガ、お値段以上です。絶対オススメ!ドラゴン桜の作者が書いたメインは投資を題材にしていますが、経済の仕組みお金の考え方ビジネスの秘密がわかる価値ある漫画を見つけましたので、ご紹介します。

1巻~17巻(現在2017年4月)まで出ていますが、内容は中学生でも理解できるようにわかりやすくなっています。17巻あたりになってくるとネタ切れになるかと思いきや、勉強になる内容がまだまだ出てきます。

「インベスターZ」とは?

「インベスターZ」は、ドラゴン桜の作者「三田紀房」さんが生み出した投資やお金、ビジネスを題材としたマンガです。

主人公は、創立130年を超進学校にトップ入学した中1の財前たかし。彼は学校に代々として受け継がれてきた陰の存在「投資部」に入ります。
そこで、3000億円運用をまかされながら、投資や世の中の仕組みについて、さまざまな発見をしてくというストーリーです。
彼の血筋や、伝説の存在であるひいじいさんにも注目です。

現実で活躍するホリエモン、DMM社長、バイオ関連ベンチャーのユーグレナ社長、麻生元内閣総理大臣の甥っ子で麻生グループの社長 麻生巌氏といった有名人がストーリーに登場し、世の中のしくみを解いていくところも楽しみの1つです。

ココ面白い!

お金や社会のしくみを歴史や実際の企業を交えて、解説しています
お金や投資に対する考え方の先入観を解いてくれます
世の中で活躍している人が何を考えているのか学べます

各巻のハイライトとポイント

1巻(お金に関してこの巻が衝撃的です)

インベスターZ(1) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2013-09-20)
売り上げランキング: 13,493

お金はなぜ生まれたのか?
お金がないときには欲しいものは、信頼できる人と物々交換でった。
それでは交換相手を見つけるのが不便なため麦や貝殻をお金のようにして簡単に交換できるようした。
ルールが適用される範囲であれば、お金は知らない人同士でも明確に交換できる道具となった。

コインが普及したのかなぜか?
コインが普及したのは紀元前600年。発行元がその品質を保証した。
そのため、コインは爆発的に流通し、経済は飛躍的に拡大、人口も爆発的に増加。
そして、大航海時代、コインは紙に変化した。
初の株式会社「オランダ東インド会社」が投資は事業になり金融が市場化。
大航海により一発当てようという人が押し掛けた。

2巻

インベスターZ(2) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2013-12-20)
売り上げランキング: 14,254

株は法則でやるべし
感情で投資すると失敗する。利食20%、損切10%といったルールを持つ。

なぜ、塩漬けにするのか?
行動心理学で、「これ以上損をしたくない」というマイナス気持ちよりも、「利益が得られるかも」というプラス気持ちの方が大きく、結果、後者を選択してしまう。
(プロスペクト理論)

ビギナーズラックはあるのか?
全くの素人は、雑念がないので、パチンコ屋や投資で当たることがある。
ただ、経験のある人や少しでも知識のある人をだますのはたやすく、あっという間に罠にひっかかってしまう。

テニスの基本を押さえていればテニス部員にも勝てる?!
テニスの勝敗はほとんどが自分のミス。ミスをしないことが勝負では重要。投資も同じでミスをいかに減らすがポイント。

金を掘りにいったヤツに金持ちはいない。
ゴールドラッシュ。金が出たといってスコップを担いで山に登ったのではもう遅い。
良質な鉱脈はすでにほりつくされている。
儲けたのは道具を売る人、宿を提供する人、酒を提供する人、インフラを整えた実業家。
ゴールドラッシュは、お客を呼び寄せるための宣伝でしかない。

3巻

インベスターZ(3) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2014-03-20)
売り上げランキング: 35,440

貯金は国民の務め?
戦争に入ると「国民の務めは働いて貯金」となった。政府のプロパガンダ。法律をつくって強制した。
戦争のために貯金をさせ、戦争が長期化するとさらに国民に貯金を迫った。
戦争が終わり、戦後復興をするために郵便局ネットワークをつくり、国民に貯金を促し、戦後の復興をとげた。
国民は貯金体質がしっかりと身についてしまった。

4巻

インベスターZ(4) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2014-06-23)
売り上げランキング: 35,649

飛行機はなぜ飛ぶか本当は解明されていない?
流体力学は仮説でしかない。空気の流れの速さが違うのか誰も解明できていない。
しかし、わからないから立ち止まるのではなく、前に進むのが重要。

投資先は、市場規模を考えよう。

5巻

インベスターZ(5) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2014-09-22)
売り上げランキング: 37,096

就活とは人生の投資?
日本の就職は、自分という資産を投下してリターンを得ることである。

チューリップバブル
1600年オランダでチューリップの価格が高騰。球根1つで、馬車1台+馬1頭に相当。
投資の大衆化が原因。崩壊の前に売り抜けることが極めて重要になった教訓。

地動説が普及したのはコペルニクスの存在ではなく、唱える人が消えたから
時代が流れ、天動説が地動説にひっくりかえったのは天動説を唱える人が亡くなったから。
古い考えは、古い人がいなくならないと変わらない。

金儲けするのは卑しく下品?
金儲けするのは卑しく下品というのは、先祖からの教育。本能寺の変をきっかけに家康が考えた施策。
人は信じられない。誰にいつ裏切られるかわからない。そこそこ貧乏にするば国全体を納めやすい。
大名が金を持つとろくなことを考えないし、極貧になれば暴動がおこる。
武士は身分が高いというプライドを与えた。農民や町人には質素倹約が美徳という価値観を植え付けた。
唯一大金を持つ商人は強欲で汚れたお金にまみれ、身分の一番低い賤しいものとし、国民全体の不満を抑えた。結果、江戸幕府は300年継続。

6巻

インベスターZ(6) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2014-12-22)
売り上げランキング: 17,469

投資で優秀な人間が知恵を出し合うと最良の結果が得られるのか?
お互いの意見をゆずりあった妥協の産物が生まれてしまう。
みんなで相談して決める。この日本の美徳は責任逃れの裏返しでもある。

ベンチャーは、ファーストペンギン。
海に飛び込むペンギンの群れの先頭となるファーストペンギンは、シャチに襲われる危険があるが競争の無い世界でたらふく魚を食べることができる。
そして、子孫も残すことできる。逆にリスクを冒さなかったペンギンは飢え死にするかもしれない。ベンチャーはそういった存在。

個人の金融資産の880兆円は銀行で眠ったまま。
日本は貯金体質から抜け出せない。

高度経済成長は、団塊の世代が頑張ったから?
高度経済成長があったのは、人口ボーナス。終戦後に大きなベビーブームがあったから。
加えて、朝鮮戦争で軍需産業に大きなお金が流れたから。
高度成長でアジアが発展していいるのは、人口増加にすぎない。

7巻

インベスターZ(7) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2015-02-23)
売り上げランキング: 48,844

江戸幕府の衰退は、坂本竜馬の出現が理由か?
ペリー来航。銀を1:1:で交換するように要求し、可決。
当時、日本は銀1:金0.2でアメリカ銀1:金0.06だった。
結果、銀が流入し、金が大量に流出。江戸城差押え、江戸幕府、財政破たんした。
世の中で語られる歴史はミクロの世界。そこに広がるマクロの世界を見通さなくては本質は理解できない。

8巻

インベスターZ(8) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2015-03-23)
売り上げランキング: 48,748

投資を行うものとして一番してはいけないこと
感情を表に出して、理性を失った行動をすること

戦争時の株は買い。恐慌時に資産家は生まれる。
歴史的に戦争時に株価は急激に上昇し、戦争終わりに恐慌が訪れる。その時点で安く手放した土地を買った者が大きく資産を得る。

儲かる事業会社は価格競争をしない
牛乳事業。炭鉱採掘事業、鉄道事業など新しい事業を起こしてインフラ整備にビジネスチャンスがある。

ホリエモン、世の中にはいかにやらないやつが多いか
アイディア自体に何の価値もない。同じことを考えている人が1000人はいる。しかし、実際にやるひとほとんどいない。
成功というのは実はものすごく簡単で「やればいいだけ」のこと。美人の隣に座れるのは美人に告白した男だけ。

9巻

インベスターZ(9) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2015-06-23)
売り上げランキング: 37,294

優秀なエリートならば1人でベンチャーをできるか?
たった1人の力じゃ何もできない。いろいろな人の手を借りて仲間と共に頑張る。その前に人一倍自分が頑張る

大企業に就職することが成功なのか?
日本の大手は成長率が低い、活躍の場は少ないし、出世も、ものすごく襲い。ITベンチャーは既得権益が少なく、若い人が多く自由な発想が出やすい。
10年で同じビジネスマンでも圧倒的な差ができる。

10巻(働くことに関して、この巻が衝撃的)

インベスターZ(10) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2015-09-23)
売り上げランキング: 49,469

20歳そこそこの若者が持っている資産。それは時間。
その時間の正体は「命」。労働者は自分の命である時間を切り売りして生活している。

労働者はラットレース
資本家からエサとなる賃金をあてにしてカラカラと同じところを回り続けるラットレースをしている。時間はどんどん減っていき、いずれ生涯を車輪の中だけで終えることになる。資本家は、やりがいや充実感と暗示をかけて労働者に働いてもらう。株式投資をはじめて少しでも資本を動かすとはどういうことか学ぶことが大切。

サラリーマンはリスクの高い職業
新卒から役員までたどり着けるのはほんの一握り。出世競争に負けた他の人間は辞職か関連会社への出向。サラリーマンは実はリスクが高い。どの会社にいっても活躍する人物、自分のビジネスをもてるような経営者を目指すべし。会社は自分にとっての人生のステップと認識すべし。

FXで大きな損をするワナ
マネーゲームなので勝ったり、負けたり面白い。一時の価値の楽しさが忘れられず、大きな負けをするまでやめられない。景気や経済の状況といったファンダメンタルでは勝てない。完全なギャンブル。ちょっと目を離したすきに天国から地獄へ。大きな損が出てしまうと機械的に強制ロスカットになり、大きな損が確定する。

11巻

インベスターZ(11) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2015-12-22)
売り上げランキング: 50,652

個人商店は繁盛しなくてもよい
地方の商店街は、市場規模を無視して開発費を導入して拡大しようとした結果、拡大した分のお客さんを集めることができず、シャッター街となった。そのまま市場規模にあわせた経営を続けていれば今も商店街は存在していた。個人商店はマーケット管理が重要。

スリム・シンプル・スローの3Sが重要
個人商店の経営のコツ。スリムとは、極力少人数で人件費をあまりかけず低コストにする。シンプルとは扱う商品数を少なくして、商品を作るのに労力をかけないようにする。スローとはあまり忙しくしないこと。品数を増やしたり、拡大しようとして忙しくすると働く人が身体を壊してしまい、長く続けることができない。閉店につながってしまう。

スマートフォンの普及で個人商店に再びライトがあたる
デパートやショッピングモールといった大型店舗が出現して個人商店へのお客が減ったのは事実である。スマホが無い時代は、人々はなんとなく大きな店にいっていた。スマホでお店の情報を検索できるようになってから、スマホでお店を検索してお店にいくようなった。確かなサービスや商品を提供している個人商店は、その規模に関わらず、お客が来る時代になる。

12巻

インベスターZ(12) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2016-03-23)
売り上げランキング: 23,256

資産家一族は企業を経営していない?!
オーナー一族は優秀な人材が生まれると限らない。三井や住友ような商家では創業一族が経営には一切かかわらず、オーナーとして君臨するのみ。実際の経営は、優秀な人材を選抜してあたらせている。

本物を超えるレベルでマネするのが得意な日本人!?
ポルトガル人から1億円はくだらない銃を2丁買った領主。1丁は使うため、もう1丁は分解して研究する目的に。後日ポルトガル人が大量の銃を販売しようと日本に訪れた時には、すでに日本には銃を持っている人がたくさんいたという笑い話。
YKKの創業者は、海外からファスナー製造機を個人輸入して国内用に作り替えた。キャノンの創業者はドイツのライカを手に入れて解体し、国産カメラの基礎とした。優れた技術だと思えば、かたっぱしから分解して組み立ててみる。日本人の技術。

日本を変えるには地方から
地方が元気になれば勝手に国は変わる。実は地方にはお金が余っている。ただそれをどう使っていくかわからない。使い方がわからない。有益な使い方ができる人材が地方に存在しない。だから地方のお金は眠ったまま。

革命家は旗を振る
プロジェクトは大人数の人間がよってたかって議論して作りあげるものではない。一人の人間がみんなの前で絵を描き、こういうものを作ると宣言する。リーダーが10年言い続けたらその計画は必ず実現する。

13巻

インベスターZ(13) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2016-06-23)
売り上げランキング: 18,889

「10%、損切5%」
投資はルールをもってやる。損が出てモッタイナイなどと感情にながされてはいけない。

ZOZOTOWN前澤社長「好きなことを仕事にする。無駄なことをやらない」
好きな音楽からビジネスを始め、好きな服を売ってビジネスを拡大。そんな理念を基にビジネスは拡大。いまは無駄なメール、無駄な打ち合わせ、無駄な資料作りはやめた。出社は週3回で6時間で帰宅。シンプル・イズ・ベスト。ビジネスも生き方もシンプルが一番。

14巻

インベスターZ(14) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2016-08-23)
売り上げランキング: 17,540

コツコツ、ドカン
天井3日。底100日。相場はコツコツとつみあがって、大きく下落するもの。年に何度か大きな下げが来る。それに備えて資金をすべて現金化することも重要。ドカンと下がったら、その後にその現金でまた投資する。

鉄道・金融・住宅のパッケージ化して、一大産業の構築
高度経済成長にあわせて都心へ人口が集中。人口過密が問題となる。そこで郊外に住宅地をつくることで問題解決を図る。まずは森林を買い、鉄道を敷いて交通の便を良くする。続いて、土地を買って住宅区画を整理する。商業施設やレジャー施設を充実して土地の魅力を高める。住宅ローンという仕組みをつくって、お金がない人でも購入できるようにする。宣伝文句として「ここはあなたの家です」と所有意欲を刺激する。業界をまたいで協力することで大きなビジネスモデルができる。

不動産は値引き前提価格
新築マンションでも建て売り住宅でも10%くらいの値引き前提の価格設定している。値引きしてほしい価格より低めの価格ではじめに交渉する(アンカリング)。説得力のある理由を付けて交渉せよ。現金一括はそれだけで価値がある。

不動産の購入にローンを使わないのは損
金利がゼロに近いときにローンを組まないで購入するのはもったいない。人に貸すだけでも5%以上の利益は出るのだから差引しても手元利益が残る。ローンを無理して返さずに、その分を株式などに投資しれば、利益となる。

15巻

インベスターZ(15) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2016-10-21)
売り上げランキング: 14,190

ビジネスの世界ではルールチェンジが度々起こるそれが常識
ルール変わったことに青ざめて、しぶしぶ従う側になるのではなく、ルール作りに参加し、どうすれば自分らが有利になるか考える。ルールを変える一員になることが競争を優位に導く方法。

感動は理論を超える
利回りが高い。ルールに沿っている。どんなに理論が正しくても気持ちが動かないものには価値はない。世の中のみんなが共感すればルールは変わる。社会は変わる。結局、ひとの心を動かしたところに価値は生まれる。

16巻

インベスターZ(16) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2017-01-23)
売り上げランキング: 2,541

ガン保険の勧誘文句、2人に1人ガンになるのは80歳以上の話
ガンは2人に1人というが実際は80歳以上の話。また、日本の生命保険加入率は9割。しかし、ほとんどの人が中身をよく知らない。お父さんが死んだらというお金に対する恐怖と、セールスレディの人柄を信頼して入っている人が多い。保険はこのような心理的部分で大きく売れている商品。

先にお金を集める。これが最強の商売
商売を行う上で最も難しい問題は、代金の回収。経営者はこの回収に悩まされている。一括前払いはそれらの悩みを解決する手段。保険こそは前払いシステムの元祖。プリペイドカードは前払いを活かしたシステム。振り込んだお金を実際に使われていない可能性もある。

17巻

インベスターZ(17) (モーニング KC)
三田 紀房
講談社 (2017-04-21)
売り上げランキング: 203

後継者の育成と選定に1000億円の資金を投資する伝統企業
偉大な企業GEは、人材育成のシステムやリーダー選定システムが完成されている。そして、CEOをあらかじめ決めた仕組みで自動的に決める。1000億円もの資金を投入し、経営トップの30%の時間をそれに充てている。

組織が崩壊する最大の元凶は、人の恐怖の感情
後継者選定に嫉妬と恐怖がからみ、感情は自分自身でコントロールするのが難しく、組織の中で悲惨な泥仕合になる。後継者選定が上手くいかないと企業は大きく弱体化する。このような事態をさけるためにも後継者選定は自動的で仕組化されたルールの上になくてはならない。

さいごに

学生のうちにこの漫画を読んでいれば、投資でも、就職でもある程度の成功を勝ち取ることができるのではないかと思える価値ある漫画です。10代ー20代の方はぜひ一度、読んでみてください。ちなみに私はまとめ買いして2回ほど読みました。