コラム

人間、必死になれば不可能なこともやってのけてしまう。

人間、必死になれば不可能なこともやってのけてしまう。

今日、そう思えることがあった。

職場の雑談で最近、起きる時間が遅くなり、この間流石にやばいという時間に目が覚めという人がいた。。その人はいつも1時間半くらい前に起きているがその日は目を覚ますと、30分前だったという。なんとかいつも一時間でこなしている身支度を30分で終わらせて出発した。

私はこれを聞いて、自分とは無関係だなと考えていた。なぜなら、私は社会人になってから5時、6時起きを心がけていたこともあり、それが習慣化して、通勤の2時間前には必ず起きて、遅刻と無関係の生活を送っていたからだ。

しかし、半年前に通勤の15分のところに家を移ってからは、急に朝の習慣が崩れ始めた。そして、今日。突然のそれは起きた。昨晩は緊急の資料作成があり、床に着いたころには2時を回っていた。普段は11〜12時に寝ることから、かなり遅い時間だし、これでは明日の仕事に影響が出そうだなと、いそいで眠りに着いた。

そして、朝。いつも通り、起きた時間を確認する。目標は6時で、だいたい7時に起きて少し後悔することもある。朝は英語の勉強と読書を日課としている。余裕があればランニングもしているから、朝を充実して過ごすことができる。そして時計をみると、
8時35分。これは私が毎朝、玄関を出る時間だ。そんなはずはないと、もう一度、時計を見るが間違いない。昨日の夜更かしが原因かとすぐ気がついた。寝た時間が2時半ごろだった記憶があるから、8時半まで約6時間。睡眠の周期は90分だから4回サイクルを繰り返して、ちょうど6時間後に起きた。
そのあまりの正確さに内心びっくりした。しかし、8時35分は絶望的は時間だった。初の遅刻をした自分を想像した。体調不良で様子をみてから出社するという言い訳も脳裏をかすめた。こうしているうちに、夜の2時間より貴重な2分が過ぎようとしていた。あと10分遅く起きていたらアウトだった。幸い出発時間だ。ベストを尽くせ!この言葉とともに、体だけ会社に運び、遅刻を回避し、出社してから少し身支度を整える策を取った。顔を洗い、服とカバンを持つという最低限の動作を済まし、5分が経過。いつもの出勤する時間は5分過ぎたことになる。この時間はダッシュで取り戻せるのか不安がよぎったが、ふと自転車の存在に気がついた。
いつもは健康促進のため歩いて通勤しているが、今日を自転車に切り換えることで、15分から5分に短縮できるのではないかと。そうすれば、いつもより10分の余裕ができる。一筋の希望が見えた。そして、歯ブラシをカバンに入れ玄関を出た。身支度を5分で済ませるという未経験なことからミスが発生しないように細心の注意を払いながら、驚異的な速さで行動する。なせなら新しいことには必ず予想外の事が発生するからだ。電気は消した。昨日の作成した資料は持った。玄関は閉めた。あらゆる事が高速で頭を駆け巡る。そして、自転車に乗って、なんとか無事会社についた。自席に着くと、ワイシャツのボタンが2個しか留めていたことに気付く。

思い返せば、普段は30分かかる準備は5分で済ませていた。人間追い詰められれば、なんでもできる。この経験を通して凄く実感した。

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