なるほど!海外での社長経験も持つライフネットCEO「出口さん」の上司の教科書がわかりやすい。

知人のススメで手に取った『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』が上司のマネージメントについて大変わかりやすく解説しているので、一部を要約してご紹介します。

出口治明さんとは?

現ライフネット生命保険会社CEO。
京大法学部卒業後、日本生命に入社、ロンドン現地法人社長まで勤め上げる。
退社後は、東大や早大で室長や講師として活躍。のちにライフネット生命となる「ネットライフ企画株式会社」を設立。日本生命という伝統的な会社に長く務め、ネットという新たな業界でも勢いを持つ60代CEO。

伝説の営業マン1人は、10人の一般営業マンに絶対かなわない

まず大切なのは、どんなに優秀な人でも「ひと、1人の能力はそれほど高くない」という事実に気づくことです。1人がどんなに頑張っても2~3人分の仕事が限界です。しかし、1人が10人の部下をもったらどうでしょうか。0.8人分の仕事をしたとしても8人分の仕事をすることができるのです。これがマネージメントの力です。

また、どんなに優れたマネージャーでも、苦手な分野があります。そういった部分は、無理に頑張らずに得意な人に仕事をまかせることです。自分の不得意なことは得意な人に任せて、自分の時間は得意なことに使うのは、効果的な方法です。

1万人の部隊の隊長は、どうやって9999人をマネージメントするのか?

人間の管理できるのは10人程度が限界。そのため、隊長は10人の中隊長を指揮し、中隊長は10人の小隊長を指揮します。小隊長は10人の兵士を指揮します。こうすることで隊長は1万人の部隊をマネージメントするのです。

部下がサボるのは上司が仕事をあたえていないから

部下に仕事を与えていないのは、部下に仕事を任せていないからです。
仕事を与え、部下を忙しくさせるのが上司の愛情なのです。
では、どんな上司が部下をサボらせてしまうのでしょうか。

仕事をかかえてしまう上司の残念な共通点3つ

1.人間の能力や使える時間が有限であることをわかっていない
2.部下の仕事が60点では納得できない
3.判断のスピードが遅い

2.60点についてさらに解説します。

部下の60点に居ても立ってもいられず、自ら動いてしまうことのダメな理由

「俺がやれば80点以上を出せるのに」と考え、マネージャ自ら仕事をしてしまってはいけません。
野球の試合で、監督が「俺がバッターボックスに立てば、ホームランを打てるのに」と考え、バッターボックスに入ってしまったら、指揮を執る人がいなくなってしまうからです。監督は指揮するのが役割です。上司は部下を指揮するのが仕事です。

上司は自分の得意分野でも、部下の60点に合格点を出す度量が必要。

上司は、60点で我慢する度量を持つべきです。仕事は60点がとれれば合格として、できなかった40点には目をつむる必要があります。なぜ100点がとれないんだ!叱れば部下は萎縮してやる気を失います。また、部下の短所をうまく補えるようなしくみを作るの上司の仕事です。

どんな部下でも使うのが優れた上司です。部下が10人いるのであれば、全員が60点をとれるようにするのがマネージャの仕事。

いざ、指示を出したものの部下が全く思い通りに動いてくれないという状況に。
そんな時はこの4つの条件が必要です。

的確な指示を出すための4つの条件

1.期限を示す(いつまでにやってほしい)
2.優先順位を示す(ほかの案件より優先してほしい)
3.目的・背景を示す(この仕事の目的、背景について話す)
4.要求レベルを示す(完璧なものか、粗いものでいいのか)

仕事を進める上での責任と、最終的な責任は誰がとるのか?

部下に、仕事を任せるときは責任も一緒に負わせます。

目的のレベルに達しなければやり直しをさせましょう。

部下に仕事を任せるメリット

1.存在価値が認められ、やる気がでる
2.成長する(視野が広がる)
3.責任感がつく

部下を動かす3つの方法

1.上司を好きにさせる
2.圧倒的な能力の違いを見せる
3.必死に働いている姿を見せる

攻めが得意な部下には攻めのみを任せる

その人の得意分野を充てたほうが成果があがる。

最終的な責任は、問答無用で上司が責任を取る

最終的な結果の責任は別です。
上司は責任をとるために高給であると考えるべきです。知らないことであっても責任をとらなければいけません。
そのため、上司は業務を把握するように務めましょう。

一方、上司は上司として成長するために必要なことがあります。

リーダーに必要な条件とは?

1.強い思い
自分はこれだけはやり遂げたいという強い思い
2.共感力
「なぜそれをやりたいと思言うのか」「どうすれば実現できるのか」を部下に説明し、共感を得る能力
3.統率力
文句言わずついてこいではなく、メンバーを気遣い、周囲の変化や各メンバーが置かれている状況を観察したうえで、メンバーを引っ張っていく力。

上司は、感情をコントロールするべき

人間は感情の生き物であるが、上司は感情の起伏は抑える
感情に任せて自分の思い通りに仕事をさせると、自分と同じような人間が多く生まれ、企業の同質化が起こり、弱い企業になる。
そのためにも家庭を円満にし、心身ともに健康を保つ。

上司は、日々学ぶべき

インプットの量を増やすには?
「人から学ぶ」「本から学ぶ」「旅から学ぶ」の3つしかない。

さいごに、出口さんの話に納得を感じるのは理由

「抽象的ではなく、常に具体的な話をするから」
抽象的な表現は、主観的であり、ものごとをあいまいにしてしまう可能性があります。また、表現の仕方によっては実物よりも大きく見せてしまいます。
その点、出口さんは数字や具体的な話を使って、あいまいさや主観が省かれていきます。これによって、具体的に考えられます。
また、取材した人の編集後談で「タテ思考と、ヨコ思考、数字とファクトとロジックで正しい結果をあぶりだす。あれほど深く考えられる出口さんの知的体力はすごい」と語っています。

一度、読んで絶対に損はない本です。

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